Logic Pro 10.7.3 リリース!最低動作環境はBig Surも条件付OK

Apple Logic Pro 10.7.3がリリースされました!主な変更点は空間オーディオモニタリングを行う上での改善点と、先日発表されました、Mac Studio の M1 Max と M1 Ultraのパフォーマンスに対応する改善のようです。

その他の変更点はこちらをご確認下さい!

公式サイトはでmacOS 12.3.1 Monterey以上とアナウンスになっておりますが、空間オーディオモニタリング(Apple バイノーラルレンダラ)の機能は使用出来ないという制限がつきますが、Big Surユーザーもアップデート可能です。

Logic Pro 10.7.3 の新機能

新機能/改善点

  • AirPods Max、AirPods Pro、AirPods (第 3 世代)、Beats Fit Pro で、ダイナミックヘッドトラッキングを使用して空間オーディオをモニタリングできます (macOS Monterey バージョン 12.3 以降をインストールした Apple シリコン搭載の Mac が必要です)。
  • Apple バイノーラルレンダラでモニタリングし、Apple Music での空間オーディオ再生を高い精度でプレビューできます (macOS Monterey バージョン 12.3 以降が必要です)。
  • 新しい Mac Studio に搭載されている M1 Max および M1 Ultra 用にパフォーマンスを最適化しました。
  • Apple ソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、https://support.apple.com/ja-jp/HT201222 を参照してください。

安定性/信頼性

  • Apple シリコン搭載 Mac で Logic Pro を実行中に Audio Units プラグインがクラッシュした場合に、Logic は実行を続け、「復元/終了」ダイアログで「復元」を選択した後で、該当するプラグインを自動で再読み込みします。
  • Slate プラグインの読み込み時やコピー時に Logic がハングすることがありましたが、この問題が解決しました。
  • Apple シリコンでの実行時に、特定の AU プラグインでプリセットを変更すると Logic が予期せず終了する場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • プロジェクトを読み取り専用の場所に保存すると、そのプロジェクトのデータが消失する場合がある問題が解決しました。
  • 韓国語で実行しているシステムで「以前選択したオーディオインターフェイスは現在使用できません。このセッションではコンピュータの内蔵オーディオ入力/出力が使用されます」というメッセージが表示され、Logic が予期せず終了する場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • Audio Units プラグインが予期せず終了した場合に、再生が停止するようになりました。
  • RME Fireface UCX がオーディオ出力デバイスとして設定されている場合に Logic が予期せず終了することがありましたが、この問題が解決しました。
  • SoundCloud での共有時に Logic がハングする場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • エンバイロンメントでマクロを作成すると Logic が予期せず終了する場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • Kontakt のインスタンスを含むプロジェクトを空間オーディオに変換すると Logic がハングする場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • 特定のプロジェクトで「プロジェクトオーディオ」ウインドウを開くと Logic が予期せず終了する場合がありましたが、この問題が解決しました。

パフォーマンス

  • Apple シリコン搭載の Mac で Better Snap Tool ユーティリティを別途実行していても、オートメーションポイントをドラッグしたときにオートメーションの表示がすぐに更新されるようになりました。
  • Softube Model 84 プラグインを自動化する際に、Logic が反応し続けるようになりました。
  • MIDI 2.0 が有効になっている場合に、Audio Units v3 プラグインの再生に不具合が生じることがありましたが、この問題が解決しました。
  • スコアでノートを選択する際のパフォーマンスが向上しました。
  • 特定の Audio Units プラグインを使ったプロジェクトの読み込みが速くなりました。
  • Apple シリコン搭載の Mac でパフォーマンスと安定性が向上しました。

アクセシビリティ

  • VoiceOver が録音ボタンの状態を正しく読み上げるようになりました。

空間オーディオ

  • Logic から ADM ファイルを書き出す際に、オートパンが早めにレンダリングされる問題が解決しました。
  • 大きな ADM ファイルの読み込み速度が上がりました。
  • 相対オートメーションに対応していないパラメータについて、空間オーディオの絶対オートメーションパラメータが相対オートメーションに変換されることがなくなりました。
  • サラウンド・マスター・チャンネル・ストリップで空間オーディオのモニタリングプラグインを消音にする機能が、正しく使えるようになりました。

サラウンド

  • サラウンドに設定されている Drummer トラックでキャラクターを変更しても、チャンネルストリップがステレオに切り替わらなくなりました。

ステップシーケンサー

  • コピー後のパターンリージョン行が、コピー元の行の MIDI チャンネル設定を維持するようになりました。
  • 複数のステップを含む列の 1 つのステップに対してモノラルモードを有効にした場合に、その列のほかのステップが適宜オフに切り替わるようになりました。
  • モノラルモードを有効にしてステップオン/オフをランダマイズした場合に、行全体にわたってより均等にステップが分散するようになりました。
  • 「プロジェクトのキーにトランスポーズ」アクションが実行された後で、「パターンのキー」メニューの表示がすぐに更新されるようになりました。
  • パターンリージョンでスポット消去を実行すると、パターンエディタから対応するステップが削除され、その基盤のイベントも削除されるようになりました。
  • ステップシーケンサーとメインウインドウの再生ヘッドの位置が、パターンリージョンを拡張した後で適切に揃わなくなっていましたが、この問題が解決しました。

Live Loops

  • Live Loops セルのコンテンツが、そのセルの選択が解除された後はピアノロールに表示されなくなりました。
  • キューに入れたセルも「再生中のセルをここにコピー」コマンドの対象になりました。
  • 「サイクルを Live Loops にコピー」コマンドをパターンリージョンに適用すると、MIDI セルとして Live Loops グリッドに追加されていた問題が解決しました。

Sampler/Quick Sampler

  • クラシックモードで長いフェードを既存のサンプルに適用した後で読み込んだ新しいサンプルのスライスが、確実にトリガするようになりました。
  • 外部ボリュームに記録されたサンプルが、Sampler のインスタンスの読み込み時に確実に検出されるようになりました。
  • Sampler の「別名で保存」メニューに「オーディオデータを保存」オプションが追加されました。

プラグイン

  • Delay Designer の「Tap」パラメータが、Logic Remote を使って調整した場合に適切に切り替わるようになりました。
  • AUv3 MIDI プラグインが Logic Pro で完全に機能するようになりました。
  • Vienna Instruments VEPro 7 Audio Units V3 プラグインの使用時に、スタックノートが生じる可能性がありましたが、この問題が解決しました。
  • MIDI FX プラグインをチャンネルストリップに追加すると、そのチャンネルストリップのエイリアスで既存のマッピングが削除される場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • Arpeggiator プラグインで、アルペジオの最初のノートまたはコードがグリッドからややずれて再生される場合に、猶予期間が設けられるようになりました。

チェイス

  • MIDI 録音を既存のリージョンの終了位置の後で同一トラック上で開始した場合に、チェイスの CC64 が有効になっていると、録音したリージョンが遡って前のリージョンまで拡張されることがありましたが、この問題が解決しました。

オートメーション

  • 「Read モードでオートメーションパラメータを自動選択」が、「MIDI リージョンと一緒にオートメーションを記録」が有効になっている場合でも機能するようになりました。
  • マルチトラックの MIDI 録音中に MIDI リージョンと一緒に記録されたオートメーションが、正しいトラックに確実にルーティングされるようになりました。
  • どの位置でも確実に、リージョンベースのオートメーションをクリックしてレーンに追加できるようになりました。
  • 「鉛筆ツール:ステップ編集のオプションを保持」オートメーション環境設定が有効になっている場合に、「option」キーを押しながら鉛筆ツールでオートメーションを編集できるようになりました。
  • プラグインの UI でコントロールを調整してオートメーションを書き込むと、初回に書き込んだ値がそのパラメータの最小値に設定されていましたが、この問題が解決しました。

Drummer/Drum Machine Designer

  • Drum Machine Designer で、個々のドラムパッドのプレビュー (スピーカー) ボタンをクリックしてメイントラックに録音した場合に、再生時にサウンドを正しくトリガするようになりました。
  • ブラシドラムがオール・ノート・オフ・イベント (MIDI CC# 120) に反応するようになりました。

Flex Pitch/Flex Time

  • 「Flex 編集用にオーディオを解析」コマンドが、各オーディオファイルにリージョンが複数ある場合でも、各ファイルを一度だけ解析するようになりました。

ミキサー

  • 外部音源トラックのレベルメーターが再生中に機能するようになりました。
  • 選択されている複数のトラックを「フェーダーのセンド」を有効にした状態で一度だけパンした場合に、すべてのトラックに対して正しいパン位置が維持されるようになりました。

グループ

  • グループ化したトラックのリージョンをサイズ変更ツールで正常に編集できるようになりました。

MIDI 入力

  • 問題が解決し、18 個超の着信 MIDI トラックに対して信号のライブモニタリングが可能になりました。

書き出し/バウンス

  • 44.1 kHz 以外のサンプルレートでプロジェクトをバウンスする際に、「CD/DVD に書き込む」オプションを選択すると、CD への書き出し前にプロジェクトが 44.1 kHz に変換されるようになりました。
  • 進行状況バーが、バウンス時に適切に更新されるようになりました。

読み込み

  • 保護されていないオーディオファイルをミュージック App から直接 Logic にドラッグできるようになりました。
  • iOS 用 Garageband から読み込んだプロジェクトで、MIDI ノートが予期せず長くなる場合がありましたが、この問題が解決しました。

Logic Remote

  • Noise Gate プラグインのフィルタに Logic Remote からアクセスできるようになりました。

MIDI コントローラ/コントロールサーフェス

  • 「コントローラアサインメント」ウインドウに、プラグインマネージャで定義されたプラグインの省略名が表示されるようになりました。
  • 以前サポートされていた各種のコントロールサーフェスと MIDI コントローラのサポートが復活しました。
  • Live Loops セルへの録音時に、コントロールサーフェスに録音状態が確実に表示されるようになりました。
  • デバイス用の LUA スクリプトも同様に利用できる場合でも、MIDI コントローラで利用できる組み込みのサポートの方が一貫して優先されるようになりました。

Smart Control

  • Broadway Big Dreamer Pad パッチのハイカットの Smart Control が反転しなくなりました。

スマートテンポ

  • スマート・テンポ・エディタで、ソフトウェア音源トラックでプレビューが一貫して機能するようになりました。

ステップ録音

  • ステップ・インプット・キーボードでノートをクリックすると、想定外の CC#120 (オール・サウンド・オフ) イベントがトリガされる場合がありましたが、この問題が解決しました。

取り消し

  • プラグインパラメータに対する変更を、ライブラリパネルにフォーカスがある状態で正しく取り消せるようになりました。
  • パターンリージョンで行の色を変更した場合に「取り消す」を使えるようになりました。

編集

  • 「tab」キーで、オーディオ・ファイル・エディタのフィールド間を移動できるようになりました。
  • ピアノロールのインスペクタが非表示になっている間に折りたたみモードを有効にしてから無効にした場合、ピアノロールのサイドバーから黒鍵が消えることがありましたが、この問題が解決しました。
  • 2 つの MIDI テイクリージョンを接着した場合に、予期した通りのコンテンツが全部ピアノロールに表示されるようになりました。
  • 「2 倍速」のトランスフォームセットが正しく機能するようになりました。

一般

  • オーディオリージョンを分割すると、予期した通りの長さで新しいリージョンが一貫して作成されるようになりました。
  • トラックのベロシティ範囲の設定が予期した通りに機能するようになりました。
  • トラックヘッダのボタンが、すばやく 2 回切り替えられた後も機能し続けるようになりました。
  • 繰り返しコピーしたリージョンが、確実に正しいグリッド位置に配置されるようになりました。
  • トラック領域とメインウインドウのエディタとの間にある分割線をダブルクリックすると、エディタパネルが閉じるようになりました。
  • グループ化したトラックで選択されているすべてのリージョンが、「編集内容をゼロクロッシングにスナップ」と「Flex Time」が両方とも有効になっている状態でいずれかのリージョンの左の境界線を右にドラッグした場合に、それぞれの正しい位置を維持するようになりました。
  • MIDI ギターからのノート入力が予期せずハングする場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • MIDI リージョンのインスペクタの「トランスポーズ」パラメータに、パラメータ UI の外側でのマウスの動きやクリックが間違って作用してしまう場合がありましたが、この問題が解決しました。
  • Logic Pro の環境設定を初期化すると、プラグインのレイテンシの補正が「すべて」に設定されるようになりました。
  • 「マーキーの選択範囲でオートパンチ録音を行う」設定が無効になっていて、アクティブなマーキー選択範囲に録音が入り込んで行われた場合に、「録音を破棄して最後の再生位置に戻る」コマンドが録音を残したままになる問題が解決しました。
  • 代替トラックのセレクタがトラックヘッダで表示されている場合に、トラック名が一貫して表示されるようになりました。
  • 現在選択されているトラックの隣接トラックに設定されたばかりのアイコンを選択できるようになりました。
  • メインウインドウでインスペクタの境界線をダブルクリックすると、それらのインスペクタが予期した通りに閉じるようになりました。
  • 新しく利用できるようになった Bluetooth オーディオデバイスに Logic を接続すると、出力だけが自動設定され、以前の入力設定には影響しなくなりました。

出典:https://support.apple.com/ja-jp/HT203718

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