2022年4月27日の明朝4時に公開されたAvid ProTools最新バージョンとの新ラインナップはDTM Evangelist.comの速報でお伝えしました。そこから半日が経過し、詳細が見えてきたので概要をまとめます。
詳細はAvidの公式HPにこと細かく記載されているので気になる方はそちらをご覧ください。ここでは、ザックリと何が起きたのか。そしてPro Toolsを購入するなら自分にはどれが向いているのか。が分かるようにまとめます。
今回のトピックは
- Pro Toolsがラインナップを刷新
- 最新 Pro Tools 2022.4が公開
- MacBook ProおよびMac Studioに対応
この3点です。
Pro Toolsがラインナップを刷新
これまで「Pro Tools | First」「Pro Tools」「Pro Tools | Ultimate」の3ラインナップが廃され、新たに
- Pro Tools Artist
- Pro Tools Studio
- Pro Tools Ultimate
- Pro Tools Flex
の4ラインナップとなりました。それぞれ機能はもちろんのこと、ライセンスの永続版とサブスクリプションが違うので、次の表でチェックしてください。(永続版が復活しています!)。
ラインナップ機能比較表
製品名 | Pro Tools Artist | Pro Tools Studio | Pro Tools Ultimate | Pro Tools Flex |
---|---|---|---|---|
ライセンス | サブスクリプション | 永続 or サブスクリプション | 永続 or サブスクリプション | サブスクリプション |
Pro Toolsソフトウェア | Pro Tools Artist | Pro Tools Studio | Pro Tools Ultimate (*1) | |
サードパーティー製ソフトウェア | - | - | - | SoundFlow Cloud Avid Edition(*2) |
I/O(ハードウェア依存) | 16 | 64 | 256 | |
オーディオ・トラック | 32 | 512 | 2048 | |
サラウンド/イマーシブ | ステレオのみ | ○ | ○ | |
MIDIトラック | 64 | 1024 | 1024 | |
インストゥルメント・トラック | 32 | 512 | 512 | |
Aux 入力トラック | 32 | 128 | 1024 | |
ビデオ・トラック | なし | 1 | 64 |
*1「Pro Tools Flex」は製品名(バンドル名)です。「Pro Tools Ultimate」は Pro Toolsソフトウェアの名前です。
Pro Tools Flex はPro Tools Ultimate に加えサードパーティ製ソフトがバンドルされたサブスクリプション版です。(永続版はありません)
*2 Avid Complete Plugin Bundle (49.99 USD/year)、HEAT (495 USD)、Celemony Melodyne 5 Essential (99 USD)、および 3 か月の無制限のAuto-Tuneを入手できます。Pro Tools および Pro Tools | Ultimate の有効な 1 年間ソフトウェア・アップデート&サポート・プランが付属する永続ライセンスの場合、115 プラグインを利用可能(HEAT を除く)。
*2 SoundFlow Cloud Avid Editionの詳細はこちら
さまざまな音響機器の販売店から製品やアップデート版が販売されています。キャンペーンを打ち出している販売店もあるので、お気に入りのところで購入するといいと思います。現状のPro Toolsから最新版へ最もお得になるプランはぜひ店頭スタッフさんに相談してみてくださいね。
ライセンスの説明とインストールの解説はこちらの動画で。日本語字幕をONにして視聴してください。
最新 Pro Tools 2022.4が公開
新たなプランの発表とともに最新バージョン2022.4も発表されました。
- Custom Keyboard Shortcuts
- Pro Toolsのほぼ全てのコマンドをキーボードショートカットとしてアサイン可能
- Pro Tools Search
- コマンド名やオブジェクト名で検索が可能に
- Video Color Space improvements
- SDRおよびHDRビデオメディアのカラースペースに対応し、色精度が向上。
- Dolby Atmos improvements
- 静的なDolby Atomosグループ
- Dolby Atomos PluginオートメーションをPANオートメーションへ複製可能
- Getting Started tab in the Pro Tools Dashboard
- ダッシュボードが一新
- Improved support for built-in and third-party Windows audio devices (WASAPI)
- WASAPIに対応しWindowsオーディオ機器の対応が拡充
- ほか
これ以外のバージョン2022.4の詳細はこちら
MacBook ProおよびMac Studioに対応
バージョン2022.4とともに最新Apple PCのMacBook ProおよびMac Studioに対応。
最大2048のオーディオトラック、最大64のビデオトラックを扱えるPto Toolsをフル活用するならM1チップ搭載の最新Macは欠かせないでしょう。公式の対応ということで安心して使うことができますね。
加えて
- Late 2016 Mac Book Pro 13,x
- Late 2014 Mac Mini 7,1
- Mid 2013 MacBook Air 6,x
- HP Z820
がサポート終了。
そして今後Avidは MacOS Mojave にて検査は行わないということです。
Pro Toolsを初めてゲットする方へ
まだPro Toolsをお持ちでない方は、Pro ToolsをAvid公式Webサイトで30日間のトライアル版がダウンロードできます。まずはクイックリファレンスガイドを読みながら始めてみてはいかがでしょうか。初めてPro Toolsを購入する際はぜひ店頭スタッフさんと相談して最も相応しいラインナップを購入してくださいね。
Avid Pro Tools
https://www.avid.com/ja/pro-tools